VisualBasic 2015 入門
6.エラーを体験してみよう
プログラムの中にバグ(間違い、不具合など)があると、IDE が
エラーメッセージを表示して教えてくれます。
(教えてくれないタイプのバグもあります)
プログラミングをしていると必ずと言っていいほどエラーが発生するので
一度体験してみましょう。
テスト用のプロジェクトを開こう
テストをするためのプロジェクトを開きます。
前回のプロジェクト [ はじめての VB プログラミング その3 ]
を使うか、新しくプロジェクトを作ってやってみましょう。
前回のプロジェクトを開く場合は
Visual Studio を起動して、最近使用したファイルから WindowsApplication1 を
クリックします。
前回のままであれば、次の状態だと思います。
もしデザイン編集画面が開いていたら、コード編集のタブをクリックします。
新しくプロジェクトを作った場合は MsgBox の行を入力して、
上の画像と同じものを作ってください。
プロジェクトの名前はなんでもいいです。
1文字変えて実行しよう
それではテストのために MsgBox を MsgBsx に変更してください。
o の文字を s に置き換えます。
すると左側には黄色の電球マーク、MsgBsx の下には赤い波線が表示されます。
今はこれを無視して、開始をクリックして実行します。
実行後、次のメッセージが表示されます。
これはエラーで実行できなかったため、代わりに前回のものを実行するかどうか
質問しています。
前回のものを実行しても意味が無いので「いいえ」をクリックします。
結局、ビルドは中断となり、IDE の左下には次のようにエラーが表示されます。
エラーを修正しよう
今回、エラーを自分で仕込んだので何が起こっているのか分かりますよね。
しかし実際は、どんなエラーがどこで発生したのか見極める必要があります。
それから修正という手順になります。
まず、エラーの内容を確認します。
説明の所に「MsgBsx は宣言されていません」とあります。
これはほとんどの場合、スペルミスです。
そして右側にエラーの場所が表示されています。
この例では Form1.vb の3行目で発生しています。
次はエラーの発生しているプログラムを見てみます。
MsgBsx の下の赤い波線は、バグがあることを示しています。
左側にある黄色の電球マークは、バグ修正の手助けをしてくれます。
( マークが表示されていない場合は、MsgBsx の所をクリックしてみて下さい )
電球マークをクリックしてみましょう。修正候補が表示されます。
今回はスペルミスが原因なので「MsgBsx を MsgBox に変更します。」を
クリックします。
修正候補から選ぶことで、簡単に修正できますね。
修正が終わりバグがなくなると、電球や波線は消えます。
エラー一覧からもエラーメッセージが消えます。
今回、これでエラー修正は完了した訳ですが、エラーには色々あります。
上記の方法だけでは対応できないパターンも出てきます。
これからの説明の中で少しずつ対処方法を説明していきたいと思います。
IDE の使い方に慣れよう
IDE の機能を使えるようになればなるほど、作業が進め易くなります。
エラーが発生したときの使い方をもう少し説明します。
次のように MsgBox を3行作り、一番上と下の MsgBox を1文字変更して
エラーを仕込んでください。
ここで右側のラインに注目してください。
見難いので拡大してます。
エラーが発生している行には、赤いラインが付きます。
上の画像ではエラーが2箇所あることが分かります。
黒のラインはカーソルのある行です。
試しに3つある MsgBox をそれぞれクリックしてみて下さい。
クリックした行に黒のラインが移動します。
それではエラー一覧を見てみましょう。
出力の画面になっている場合は、左下のタグをクリックして切り替えます。
エラー一覧では、エラーの説明の部分をダブルクリックすることで
エラーのある行にカーソルを移動することができます。
つまり、その行を中心とした表示になります。
それぞれのエラーの説明をダブルクリックして、カーソルが移動することを
確認してみましょう。
この機能はプログラムが長くなったときも、バグが発生している部分をすぐに表示できるのでよく使います。