Scratchではじめようゲームプログラミング

１．スクラッチでゲームをどんどん作ろう

「ゲームが作りたいんだけど、どうすればいいのかな？」
「スクラッチって何だかよくわからない」

と思っている人はいませんか？
プログラミング教室に行ったり本を読んだりしたけど、
いざ、自作を始めようとすると困ってしまう人は多いと思います。

命令ブロックの使い方は知っていても、１つのプログラムを作り上げることは大変なことです。
この講座では、自分で考えたプログラムを作れるようになるための学習をしていきたいと思います。

私は独学でプログラミングを勉強し、独学でゲーム作りを始めました。
その方法が ”とても優れている” とは思いませんが、学習方法としてそれを参考に進めていくつもりです。

私が初めてゲームを作りたいと思ったとき次のように考えました。
「自分で知っていることだけでゲームを作ってみよう」
そして、次のようにプログラミングを始めました。

まず、記号を点滅させました。
次はキーの入力を調べました。
記号を表示しているときキーが押されたか知りたかったからです。
表示のときなら「あたり」、違うなら「はずれ」を表示させました。
「あたり」なら点滅速度を短くして次の入力を待ちました。
「はずれ」ならゲームオーバーを表示しました。

これで目押しゲームの完成です。
これは自分の知っていることを一つ一つ形にしていく作業でした。

ゲーム作りは何もない所から新しい世界（ルール）を作り上げていく作業です。
いきなり大きなものを作ろうとしても無理があります。
まずは小さいものを作り、それを少しずつ膨らませていけばいずれ大きなゲームも作れるようになります。

この講座ではシンプルなゲームの作成手順をしっかりと説明していきます。
手順を知ることで、命令ブロックの利用方法を学んでいきましょう。
繰り返し学習すれば、これまで分からなかったゲームの仕組みも理解できるようになります。
がんばりましょう。

目標は次のように考えています。

・自分で作りたいゲームのベースが作れるようになること

例えばシューティングゲームを作りたいとき
・宇宙を背景として縦スクロールさせる
・プレイヤーの宇宙船の操作
・プレイヤーからビームを発射
・敵の出現
・敵の攻撃
・タイトルとゲームオーバー画面
など、これらの基本的な処理を作れるようにしたいと思います。

ゲームに必要な処理を自分で見つけ、自分で組み上げていく力を鍛えていきましょう。

細かい演出などは、この講座で詳しくやりません。
他の作品を参考にしたり、自分のゲームをみんなに遊んでもらって意見してもらいながら演出を付けるなどして各自で学習してください。

当講座は初歩的なプログラミングができる人向けです。

スクラッチを知らない人は、次の講座の「７．スクラッチの初歩その２」まで
学習してください。

それからアカウント登録はしておきましょう。
他の作品をリミックスしたり、他の人と情報交換することはプログラマーにとって必ず役に立ちます。

画像ファイルを作品に取り込んで使うこともあります。
もし、やったことがない操作や知らないことが出てきた場合には
ネットで検索して調べるようにしてください。