初心者のためのゲームプログラミング入門

プログラミングとゲームの杜

初心者のためのプログラミング入門 & ゲームプログラムの作り方入門

Scratchで はじめようゲームプログラミング

3.すばやくタッチゲームを作ろう②完

 

[ すばやくタッチゲームを作ろう① ] の続きです。

前のページで分からない所がありましたか?
初心者のときは分からないことがあっても、あまり悩まず先に進んだ方がいいです。
分からない点を検索して解決できれば一番いいのですが、とりあえず先に進んで学習を続けることが大切です。
一回検索して分からなかったら、先に進みましょう。

 

 

制限時間を入れよう

ずっとクリックするだけのゲームでは面白くないので、制限時間ありにします。
のこり時間をカウントダウンして、0になったらゲームオーバーにします。

制御から◯まで繰り返すを持ってきます。

◯まで繰り返すを使う

 

演算から等しいかどうかを調べるブロックを持ってきます。

等しいかどうかの演算ブロックを入れる

 

変数からのこり時間を持ってきます。
そして、のこり時間が 0 と等しいか判断させます。

変数のこり時間と0を比較させる

 

変数からスコアを1ずつ変えるを持ってきます。

スコアを1ずつ変えるを使う

 

スコアからのこり時間に変更します。
そして -1 ずつ変えるようにします。
これで変数のこり時間0 になるまで 1 ずつ減らしていく処理が出来ました。

のこり時間から-1ずつ変えるようにする

 

しかしこのままでは処理が一瞬で終わってしまいます。
そうならないように待ち時間を入れます。

制御から1秒待つを持ってきます。
これで 1 秒間に 1 ずつカウントダウンしていきます。

1秒間に1ずつ減らす

どうして1秒待つのこり時間を-1ずつ変えるの上に入れるか分かりますか?
この順番が逆だと 7 からカウントダウンが始まり、のこり時間 0 を表示したまま 1 秒間待つことになります。

 

旗をクリックして、ステージを確認してください。
のこり時間が 1 ずつ減っていき 0 で止まれば OK です。

のこり時間が1ずつ減っていく

 

 

ゲームオーバーを入れよう

のこり時間が 0 になったらゲームオーバーにします。
キャラがしゃべるだけの簡単なものにします。
しかしゲームオーバーの瞬間キャラがどこにいるか分からないので、ステージ中央に持ってきましょう。

動きからx座標を0、y座標を0にするを持ってきます。
座標が 0 でなければ 0 に変更します。

絵をステージ中央に持ってくる

 

見た目からこんにちは!と言うを持ってきます。
メッセージを「ゲームオーバー」に変更しましょう。

こんにちはと言うを持ってくる

 

テストしましょう。
のこり時間が 0 になって、キャラが中央に移動して「ゲームオーバー」を表示すれば OK です。

のこり時間0でゲームオーバーの表示

 

 

バグを修正しよう

ゲームは完成しました。お疲れさまでした。
下図は全プログラムです。シンプルですね。

すばやくタッチの全プログラム

 

いやいや、待ってください。
プログラムにバグ(不具合)がないか調べてみましょう。

調べてみるとゲームオーバーになった後も、ネコをクリックすればスコアが入ります。
ありがちなバグです。

ゲームオーバー後もクリックでスコアが入る

 

ゲームオーバーになったらクリックを無効にする必要があります。
では、ゲームオーバーは何で判断すればいいのでしょうか?
そう、のこり時間で判断します。

制御からもし◯ならを持ってきます。

もし◯ならの判断文を使う

 

上図のようにはさむには、下図のように3つのブロックを囲んだ影が出たときにドロップします。

3つのブロックをはさむ

 

うまく操作できないときは、一度外へ置いてから3つのブロックを移動させるのが簡単です。
移動が終わったらもし◯ならこのスプライトが押されたときにくっ付けます。

外に置いてブロックを移動する

 

演算から◯<◯を持ってきます。

比較ブロックを使う

 

変数のこり時間を右へ入れて、左は 0 に変更します。

0小なりのこり時間に変更する

この処理は…
もしのこり時間が 0 より大きければ、その中のブロックを実行します。

つまり、のこり時間が 0 になったとき(ゲームオーバーのとき)ネコをクリックしても何も起こりません。
これでバグは解決です。実際に確認してみてください。

 

 

音を入れてみよう

そういえば何か少しさびしいですね。
うーん、ネコをクリックしたとき音が出るようにしてみます。

からニャーの音を鳴らすを持ってきます。
ネコをクリックして音を確認してください。音が聞こえないときは音量を確認しましょう。

クリックしたとき音を鳴らす

 

命令ブロックが並んでいるところの上を見ると、3つのタブがあります。
コード、コスチューム、音のタブです。
音をクリックすると、このスプライトに登録された音を見ることができます。

音のタブを開く

 

「ニャー」という音が少しうるさいので別の音を追加してみます。
左下にあるアイコンをクリックしてください。

音を追加する

 

音の一覧が表示されます。
検索欄に boin と入力してみましょう。
結果から Boing をクリックします。

音を検索して選ぶ

 

「Boing」が追加されましたね。
コードのタブをクリックしてプログラミング編集に戻ります。

コードタブをクリックする

 

「ニャー」のところをクリックしてみると「Boing」が追加されています。
「Boing」を選択してください。
ステージでネコをクリックして音が変わったことを確認しましょう。

音をboingに変更する

 

「すばやくタッチゲームを作ろう」はこれで終了です。

ここから何か改造する習慣を持てるといいですね。
プログラムの理解が深まります。
例えば、ネコをクリックするたび違うコスチュームにするとか楽しそうです。