Scratchで はじめようゲームプログラミング
14.「けるヨケル」を作ろう①
私がはじめて作ったゲームは、○を点滅させて表示中にキーを押したら「当たり」、非表示なら「はずれ」という簡単なものでした。
簡単なものでもいいので、自分で考えたゲームを作ってみてください。
これができると、どんどん実力がついていきます。
これから作るゲームは?
玉を蹴って、玉から逃げるゲームです。
出現した玉を蹴ったら、当たらないように逃げてください。5つの玉から逃げ切ればゲームクリアです。
これから作るゲームです。(注意:音が出ます)
プレイヤーはマウスで操作します。
出現した玉は接触するとプレイヤーの逆方向へ飛んでいきます。
接触しなくても一定時間経つと動き出します。
動いている玉に当たるとゲームオーバーです。
出現する5つの玉から一定時間逃げ切るとクリアです。
むずかしいゲームに調整してあります。クリアのコツは、玉を上下方向に蹴ると少し避け易くなります。
タブレットでも遊び易いように、タッチ位置より少し上にキャラを表示しています。つまり、指で隠れないようにしています。
背景を入れよう
アカウントにサインインして始めましょう。
新しくプロジェクトを作ったら、作品の名前を入れます。
私は「けるヨケル」にしました。
背景に絵を入れます。
ページの右下にあるステージの枠の下のボタンをクリックします。
選択画面になったら「宇宙」をクリックします。
「 Neon Tunnel 」を選びましょう。
ステージは次のようになります。
プレイヤーを動かそう
このゲームではネコのスプライトをそのまま使います。
作業をはじめる前に、ネコの名前を「プレイヤー」に変更します。
まずイベントから旗が押されたときを持ってきます。
ネコをそのまま使うには大きすぎるので小さくします。
見た目から大きさを100%にするを持ってきます。
大きさは 70 %に変更しましょう。
プレイヤーはゲームが終わるまで操作できるようにします。
制御からずっとを持ってきます。
動きからx座標を0にするとy座標を0にするを持ってきます。
調べるからマウスのx座標とマウスのy座標を持ってきます。
これでネコをマウスで操作できるようになりました。実行して試してください。
遊ぶ人のことを考えてみよう
実行してみると、マウスカーソルがネコの中心にあることが分かります。
基本的にこれでも問題ないのですが、タブレットで遊ぶ人のことを考えてみます。
おそらく操作する指でネコが見えにくくなると思います。
スプライトの位置をマウス座標より少し上に表示したいと思います。
マウスのy座標を外して
演算から○+○を持ってきます。
マウスのy座標に 30 を足します。
カーソルの位置がネコの足の所になりました。
これで指のタッチ操作でもネコが半分見えている状態になります。
玉を表示しよう
玉のスプライトを用意します。
スプライトを選ぶ をクリックしましょう。
Ball を見つけてクリックします。
玉は小さくして使います。また、実行直後は隠しておきます。
まずイベントから旗が押されたときを持ってきます。
見た目から大きさを100%にすると隠すを持ってきます。
大きさを 70 %にします。
ここで変数「スコア」と「残りの玉」を2つ作ります。
残りの玉数を表示することでクリアまでの目安にしてもらいます。
変数を初期化します。
「スコア」は 0 に、「残りの玉」は 5 に設定します。
これから必要な数だけ玉を表示しますが、指定した回数を繰り返すブロックは使いません。
変数「残りの玉」だけで処理の流れを制御したいからです。こうするとバグが出難くなります。
制御から○まで繰り返すを持ってきます。
演算から○=○を持ってきます。
変数「残りの玉」が 0 かどうか比較します。
繰り返しの中に残りの玉を-1ずつ変えるを入れます。
これで「残りの玉」が 0 になるまで繰り返しが行われます。
繰り返しの中にランダムな座標で玉を表示する仕組みを作ります。
動きからx座標を○にするとy座標を○にするを持ってきます。
演算から1から10までの乱数を2つ持ってきます。
それぞれ -100 から 100 までの乱数を作るように指定します。
乱数の範囲をステージの大きさより小さめにしました。出現するエリアを小さくすることで、プレイヤーに与えるストレスを少し抑えます。
複数の玉を表示したいのでクローンを使います。
制御から自分自身のクローンを作るを持ってきて繰り返しの中に入れます。
何もない所にクローンされたときを置きます。
現在、玉は隠すにより見えません。この状態をクローンも引き継ぐため見えません。見えるようにします。
見た目から表示するを持ってきます。
実行して確認しましょう。
変数「残りの玉」は 5 をセットしているため、5回繰り返しが行われます。
つまり、5つの玉クローンが作られます。
「残りの玉」を 50 個に変更して実行してみましょう。
ランダムに 50 個の玉が表示されます。
テストをした後は 5 個に戻してください。
次回に続きます。