文系でもわかるBASIC入門
3.はじめてのBASIC
それでは早速 MBASIC86 をさわってみましょう。
MBASIC86 を起動すると次のように画面の左上で白い四角が点滅しています。
(点滅しないときもあるようです)
この白い四角をカーソルと言います。
カーソルが点滅していることはコンピュータが
「この場所で入力を受け付けています」
という合図です。
コンピュータが処理中で入力を受け付けていない時は、カーソルは表示されません。
コンピュータに命令してみよう
それでは適当に文字を入力してみて下さい。
入力の最後には Enterキー (エンターキー)を忘れずに押して下さい。
(RETURNキーと言う人もいます)
Enterキー を押した直後に
Syntax error in 1
と表示されます。
これは「理解できない命令です」という意味のエラーメッセージです。
次に「hello」と入力して下さい。
これもエラーになります。
基本的にコンピュータが理解できる言葉は決められていて、それ以外の言葉を使うとエラーになります。
「CLS」と入力してみて下さい。小文字でもかまいません。
最後に ENTERキー を忘れずに。
画面がクリアされてOKが表示されました。
「CLS」は画面をクリアする命令です。
CLS 命令はよく使うので覚えましょう。
PRINT命令で出力しよう
PRINT 命令は画面に出力する命令です。
出力するとは画面に表示することです。
これからは「出力する」という言葉に慣れて下さい。
理由は別の機会に説明します。
それではPRINT 7と入力して下さい。
小文字でも構いません。
PRINTと7の間にはスペースを必ず入れて下さい。
間違いなく入力すれば、すぐ下に7が表示されます。
これは PRINT 命令を使って7を出力したことになります。
PRINT 命令を使って計算もできます。下図を参考に色々と試して下さい。
print 3*5 に注目して下さい。
3と5の間のアスタリスク「*」は掛け算を意味します。
コンピュータ言語の世界で乗算はアスタリスクを使うことが一般的になってます。
また、割り算も「÷」ではなくスラッシュ「/」を使います。
アスタリスクはシフトキーを押しながら入力します。
四則演算の優先順位
コンピュータが計算を行うとき、決められた順番で行われます。
四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)においても優先順位があります。
次の画面を見て下さい。
足し算より掛け算の方が、優先順位が高くなっています。
(掛け算を先に計算してから足し算を行っています)
基本的に掛け算・割り算は、足し算・引き算より優先が高いのです。
この優先順位を変えたい場合には、カッコ( )を使います。
カッコで括られた計算を先に行う決まりになってます。
(3+5)*2 では、3+5 の計算を先に行い、次に2を掛けます。
なお、かっこは 8と9 のキーにあります。
ここで注意です。
今後、四則演算を混ぜて計算する時、優先させたい部分にカッコを付けるようにしましょう。
例えば・・・
2*3+4*5
(2*3)+(4*5)
結果は同じですが、下の式を使う方がいいです。
同じ結果ならカッコを付ける意味がないと思うかもしれません。
しかし、プログラミングをしていると
「思った結果と違う動き方をする」
という状況を経験します。
そんな時に有効なのが、間違えている場所を見つけ易いプログラムであることなんです。
初心者のときから意識していると、後々、必ず役に立ちます。