初心者のためのゲームプログラミング入門

プログラミングとゲームの杜

初心者のためのプログラミング入門 & ゲームプログラムの作り方入門

Visual C# 2019 入門

10.ハイ&ローゲームを作ろう その3

 

今回は [ ハイ&ローゲームを作ろう その2 ] の続きです。

 

 

ディスプレイのスケール問題

前のページでは、デザイン編集画面と実行結果に違いがありました。これは私の環境に問題があったからです。
もし、あなたの実行結果が、下図の右側と同じならば問題ありません。
次の記事、ラベルを使おうへ進んでください。

実行結果を観察する

 

 

どんな問題があったのでしょうか?
それは Visual Studio の起動時のメッセージを無視していたことが原因でした。

ディスプレイのスケールについてのメッセージ

謎のメッセージを簡単に説明すると「いま Visual Studio は125%拡大されて表示されてます。拡大表示をやめて再起動しますか」という感じです。

私の使っているノートPCは画面の解像度が高く、すべてを125%拡大して表示しています。100%のままでは小さくて見辛いからです。
皆さんのPCでも同じ設定になっている場合があると思います。

 

 

問題を解決するため「100% のスケールで Visual Studio を再起動します」をクリックしてみました。
これでデザイン編集画面と実行結果に違いがなくなると思います。
しかし、IDEをよく見ると文字がボケてますね。ちょっと我慢します。

100%スケールで Visual Studioを再起動する

 

100%スケールになっても、すでに配置したボタンはそのままです。
ちゃんと表示されるように、ボタンのサイズとマージンを変更します。
(変更ではなく新しいプロジェクトを作り、これまでの作業をやり直してもいいです。)

button1 を選び、Margin と Size の数値を下図と同じにしてください。
button2 も同じく作業します。

ボタンのサイズとマージンを変更する

 

実行してみます。下図の左側のようにちゃんと表示されました。

ボタンのサイズを調整した実行結果

しかし、ディスプレイのスケールは125%設定なので、実行結果も125%で表示されます。

 

 

現状、Visual Studio は少しボケていて、実行結果は125%で表示されています。
私はこれにストレスを感じたので改善したいと思います。
ディスプレイのスケールを100%にすることで対処します。
この方法ですべてくっきり表示されますが、全体的に表示が小さくなります。
好みの問題なので、するかしないかは自己判断でお願いします

 

作業の前に、Visual Studio を起動中なら終了させましょう。

それでは、Windows 画面の背景で右クリックしてメニューを出します。
下の方にある「 ディスプレイ設定 」をクリックします。

ディスプレイ設定を変更する方法

 

「 拡大縮小とレイアウト 」の「 テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する 」ここで 125% から 100% へ変更します。

ディスプレイのスケールを125%から100%へ変更する

Visual Studio を起動して確認してみると、IDEの文字も実行後のアプリのテキストもスッキリ見えます。
この状態で使って行こうと思います。

 

 

ラベルを使おう

前回、ボタンのテキスト表示を変更しましたが、使う場面はそう多くありません。
メッセージなどを表示するときには、ラベル(label)を使うことになります。
実際に使ってみましょう。

 

ラベルを使うときにはボタン同様、ツールボックスからフォーム上へ貼り付けることになります。
ツールボックスを開いたら画鋲アイコンをクリックして固定し、コモンコントロールを開きます。

それから、ツールボックスを開いたとき、なにも表示されない時があります。
そんな時は、フォームやボタンをクリックしたあとでツールボックスを開きましょう。

 

ツールボックスのコモンコントロールを開く

 

 

コモンコントロールの中から Label を探してクリックします。
そして、フォーム上でクリックして配置します。
終わったら画鋲アイコンをクリックして閉じましょう。

 

ラベル label を貼る

 

 

これでラベルをフォーム上へ貼ることができました。
実行してみましょう。label1 と表示されます。

 

ラベルを配置して実行

 

 

ラベルの使い方

今はボタンを押したとき、ボタンの表示が Hello c# と
表示するようになっています。
これをボタンを押したとき、ラベルに表示するようにします。
プログラムを次のように変更してください。
入力する文字は label の la です。

 

ラベルの表示を変更する

 

 

label1 は、先ほど配置したラベルの名前です。
メソッドの button1_Click は、上のボタンが押されたときに呼ばれます。
つまり、ボタンを押すとラベルに Hello c# と表示されるようになったのです。
実行して確認してみましょう。

 

ボタンを押してラベルのテキストを変更する

 

 

Text プロパティ

次は、下のボタンを押したら「 こんにちは 」とラベルに表示させてみます。
作業手順は先ほどと同じですが、今回はメソッド button2_Click の内容を
変更します。

 

text プロパティを変更する

 

 

これで上のボタンを押すと「 Hello c# 」
下のボタンを押すと「 こんにちは 」と表示されます。
実行して確認しましょう。

 

ラベルの表示を切り替える

 

ラベルの名前に .Text (プロパティ)を付けて内容を変更すると
表示の内容が変わるということが理解できたと思います。
ラベルやボタン以外でも .Text プロパティを持っているなら、テキストの表示を
変更することができます。

 

 

2つ目のラベルを配置しよう

ラベルがもう一つ必要なので、コピーして増やします。
ボタンのときと同じくコピー&ペーストでやってみましょう。
クリックと右クリック、2つの操作を間違えないように。

 

ラベルのコピー&ペースト

 

これで2つ目のラベルが配置できました。
ラベルの名前は自動で label2 になります。
このラベルの表示を変えたいときには label2.Text プロパティを変更します。

 

 

最後に label2 を label1 の下に移動させましょう。

 

ラベルの位置を調整する