文系でもわかるBASIC入門
6.行番号の扱い方
引き続き行番号について説明します。
プログラミングを覚えるには試してみるのが一番です。
説明と同じことを実際に行いながら進みましょう。
行番号を追加しよう
プログラミングでは、途中でプログラムを追加することがあります。
その方法をやってみましょう。
下図と同じように入力しながら説明を確認しましょう。
はじめに行番号 10,20 の命令を入力します。
そして、LIST命令を実行してきちんと記録されているか確認します。
続いてRUN命令を実行します。
問題が無ければ画面のように出力されます。
次に行番号 15 の命令を入力します。
LIST命令をしてみると行番号 10,15,20 と並んで出力されるのが
確認できると思います。
このことから、
プログラムは入力(記録)した順番ではなく、行番号の小さい順に管理される
ことが分かります。
行番号を削除しよう
いらない行番号を削除する方法です。
削除はDEL命令を使います。
使い方 | 例 | 動 作 |
---|---|---|
DEL 行番号 | DEL 30 | 行番号 30 を削除 |
DEL 行番号-行番号 | DEL 20-30 | 行番号 20 から 30 までを削除 |
DEL 行番号- | DEL 30- | 行番号 30 から後ろを削除 |
DEL -行番号 | DEL -30 | 行番号 30 から前を削除 |
削除すると戻せないので、大量に消す時はハードディスクに保存してから行いましょう。
行番号の内容を変更しよう
行番号に書かれている命令を変更してみましょう。
行番号 20 を変更しました。
やり方としては、変更したい箇所へカーソルを移動します。
カーソルを動かすには、キーボードのカーソルキーを使って移動させるか
マウスで変更したいところを直接クリックします。
プログラムを変更したら
カーソルを変更した行にのせたまま Enterキーを押します。
これで変更できました。何もない行へカーソルを移動してから
LIST命令で変更されているか確認してみて下さい。
なお、1行すべてを変更したいときは簡単です。
下図のように、変更したい行番号に新しい命令を入力するだけです。
つまり、同じ行番号で入力すると新しい命令で上書きされます。
BASICはインタプリタです
下図を見て下さい。
上から見ていきます。
まず、10 から 40 行までのプログラムを入力しています。
その後LIST命令で内容を表示しています。
そしてRUN命令でプログラムを実行しました。
しかし、途中で止まっています。
行番号10と20は実行され、30で Syntax error in 30 と表示されました。
このエラーの内容は「理解できない命令です」という意味です。
よく見るとPRINTのスペルがPPPRINTになっています。
スペルミスはよくあるエラーですが、ここにBASICの特徴が出ています。
コンピュータは自分に理解できるようにプログラムを変換します。
その変換作業を実行と同時に行っています。
つまり、1行ずつ変換しては実行することを繰り返しているのです。
この方式をインタプリタといいます。
インタプリタのいい所は、プログラムを入力してすぐに実行できることと
エラーが発生するまで動いてくれる所です。
このインタプリタに対しコンパイラというのがあります。
コンパイラ方式は、実行する前にプログラムの変換を一括で行います。
そのため、実行中の速度が速いという特徴を持っています。
(言語や環境により速さに違いはあります)
なお、BASIC言語にも色々あってコンパイラ方式のものもあります。