文系でもわかるBASIC入門
4.BASIC の基本を学ぼう
MBASIC86を起動して下さい。
前回の続きで四則演算を試してみましょう。
また、ツールの使い方も少し説明します。
割り算のルール
覚えてますか、割り算は「÷」ではなくスラッシュ「/」を使います。
掛け算はアスタリスク「*」でしたね。
割り算をいくつか試してみました。
print 8/3 のように割り切れない場合、答えは小数点で表示されます。
小数点以下の桁数には限界があるので、四捨五入されています。
print 5/0に注目して下さい。
Division by Zero (/0) in 1
というエラーが出ています。
これは「ゼロ(0)で割ることはできません」という意味のエラーメッセージです。
ツールバーとファンクションキーの使い方
ここで少しツールの使い方について説明します。
CLSと入力しEnterキーを押すことで画面をクリアできますが
ツールバーを使ってもクリアできます。
下図の CLS アイコンをクリックしてみましょう。
画面がクリアされます。
次は、画面下にある print と表示されている所をクリックしてみて下さい。
画面に print と入力されます。
これまでキーボードから1文字ずつ入力していましたが、このようにファンクションキーをクリックしても入力できます。
それから、キーボードの F8 キーを押してみて下さい。
print と入力されたでしょうか?
使っているパソコンの環境によっては、入力されない場合もあります。
?を使おう
?のキーを知ってますか?
大抵、次のところにあります。
シフトキーを押しながら入力します。
?はクエスチョンマークと言います。(はてなマークとも言う)
これを使って次のように入力、実行してみてください。
エラーにならず、表示や計算ができました。
?は PRINTと同様に扱われます。
?は PRINT文の短縮文字と言ってもいいでしょう。
なお、漢字(全角)ではなく半角を使います。
文字列を表示しよう
日常の会話で「文字列」なんて言葉は出てこないと思いますが
プログラミングの世界ではよく使います。
大雑把ですが、コンピュータが扱うものには数値と文字列があります。
今まで print 命令で計算していた数は数値です。
これに対し、文字や数字で構成されているものを文字列と呼びます。
print 命令で文字列を扱う時にはルールがあるので、次の画面を参考に色々と試して下さい。
print helloを見て下さい。出力結果が0(ゼロ)になってます。
この理由は別の機会に説明します。
次のprint “hello"を見て下さい。helloと出力されています。
print 命令のルールなのですが
文字列を表示させたい時には " (ダブルクォーテーション)で囲みます。
ダブルクォーテーションで囲むことで「これは文字列です」と指定しています。
文字列と文字列の間に,(カンマ)を入れると、間にスペースが入ります。
文字列と文字列の間に;(セミコロン)や+(プラス)を入れると、文字列がつながって出力されます。
間に-(マイナス)を入れるとSyntax error(理解できない命令)というエラーになります。
下から3行目のprint “hello"“hi"は、出力結果がhello"“hiになってます。
これはダブルクォーテーションが文字列として認識されてしまったのです。
カンマやセミコロンの使い方にも意味があります。
なんども使って慣れていきましょう。