文系でもわかるBASIC入門

５．BASICの行番号とは

BASIC のプログラムを組む方法を説明していきます。
ここは基本にして核心部分です。

行番号とは何か

これまでPRINT命令を入力しては出力するという、電卓のような使い方をしていました。
複雑な制御をコンピュータにさせたい時にはどうしたらいいのでしょうか？

複数の命令を順番に実行させて行くためには行番号を付けて書き込みます。

PRINT命令の前に 10, 20, 30 と番号が付いてますね。
実際に入力して試して下さい。(print で表示する内容はなんでもいいです)

これまでと違う点は入力してもすぐに結果が出力されないことです。

行番号を付けるとその行は記憶され、すぐには実行されません。
記憶したプログラムを実行させるにはRUN命令を使います。
一度記憶されたプログラムは、消去しない限り何度でも実行できます。

画面の中央をもう一度見て下さい。
LIST命令を実行しています。
これは記憶しているプログラムを表示する命令です。

プログラムを消去する命令「NEW」

MBASIC86 を起動した直後に、次の画面ように入力してみて下さい。
すでに起動していたら
NEWと入力して Enterキー
CLSと入力して Enterキー
をしてから行いましょう。

この画面で行われたことを順番に見てみましょう。
1回目のLIST命令を実行したとき、何も記憶されていないので結果として OK が出力されます。

10 print 5+10
20 print 6*3
を入力した後、LIST命令を実行すると記憶されているプログラムが表示されます。

次に、NEW命令を実行して記憶していたプログラムを消去しています。
なのでその後に実行したLIST命令では、何も表示されません。

行番号を使ってプログラミングするとき、NEW・LIST・RUN・CLS はよく使います。しっかり覚えましょう。

行番号でも？は使える

下図を見てください。行番号でも？はちゃんと使えます。
しかも、LISTした時にはPRINTになっています。

よく見ると、PRINTの後に１つスペースが増えてますね。
これは自動で付加されるようです。
？を使うときは、その後ろにスペースを入れなくてもいいようです。

プログラムを保存しよう

入力したプログラムをハードディスク上に保存することができます。
BASICの命令で保存することも可能ですが、
ここではMBASIC86ツール上での機能を使います。

まず、保存のアイコンをクリックします。

以前に保存していれば上書きされますが、初めてならば「Save As」のダイアログボックスが表示されます。

初めてこの機能を使ったとき、MBASIC86 のインストール先フォルダが開きます。
ここに自分で作ったプログラムを保存しないでください。
他の任意の場所にプログラムを保存しましょう。
保存先が分からなければ、「ドキュメント」フォルダの中に新しくフォルダを作りましょう。
それをプログラムを保存する専用フォルダにします。

保存先のフォルダを開いたら、ファイル名を決めます。
このとき自動で拡張子を付けてくれないので手動で .bas を付けます。
最後に「保存」をクリックします。

これで保存されました。
実際に保存されているか、フォルダを覗いて確認してみましょう。

ちなみに、プログラムを保存するBASICの命令はSAVEです。
気になる人はMBASIC86ツール本体のヘルプを参照して下さい。

プログラムを読み込もう

ハードディスク上に保存したプログラムを読み込むことができます。

まず、「開く」のアイコンをクリックします。

この時、保存されていないプログラムをメモリ上に持っていた場合
保存をするかどうかのメッセージが表示されます。
メッセージに従い処理して下さい。
読み込みに成功すると、前に記憶されたプログラムは消去されます。

「ファイルを開く」のダイアログボックスが表示されます。
読み込みたいファイルを選択し「開く」をクリックします。

メモリ上にあるプログラムは消去され、選択したファイルが読み込まれます。

実際に読み込まれているかLIST命令で確認して下さい。

ちなみに、プログラムを読み込むBASICの命令はLOADです。
気になる人はMBASIC86ツール本体のヘルプを参照して下さい。