Small Basic 入門
5.変数と代入について
どんなプログラム言語でも変数と代入が基本となります。
とても大切なポイントなのでしっかり覚えましょう。
変数とは
変数(へんすう)とは、数値や文字列を入れるための入れ物のことです。
値を変えて何度も同じ処理を繰り返したいときなどに変数を使います。
変数のネーミングに関してルールがあります。
1. 名前は文字で始まり、if、 for、 then 等のキーワードではないこと
2. どんな文字や数字の組み合わせでもよく、アンダースコア(_)も使える
良い例
name, number100, file_name, goto_game, score
悪い例
100number, goto, name@ID
悪い例の理由は次の通り
100number …… 数字から始まっている
goto …… キーワード(命令)と同じ
name@ID …… アンダースコア以外の記号が使われている
キーワードとは Small Basic が持っている命令や単語(予約語)のことです。
それぞれ役割があるので、変数として使うことができません。
名前を付けるときの注意ですが、使用目的が分かり易い名前にしましょう。
例えば、ゲームの得点を入れる変数であれば score というような名前が良いでしょう。
代入とは
代入(だいにゅう)とは、変数に数値や文字列を入れる(置き換える)ことをいいます。
代入には次のルールがあります。
代入先の変数 = 変数、数値、文字列、計算式など
代入には =(イコール)を使います。
右側に代入したい値や計算式を、左側に代入先となる変数を書きます。
それでは、数値を代入するプログラムを見てみましょう。
1行目と2行目では、変数に数値を直接代入しています。
3行目では、変数と変数を足しています。
結果を見ると 655 というようにちゃんと計算されています。
4行目では、変数に対し掛け算をしています。num2 には 555 が入っているので
num2 *100 の結果 55500 が代入されました。
次に文字列を代入するプログラムを見てみましょう。
1行目と2行目では、直接、文字列を変数に代入しています。
3行目では、文字列が入った変数同士を+を使ってつなげています。
4行目のように途中に文字列を入れてつなげることも可能です。
文字列や数値の入った変数を+でつなげることもできます。
(注意)日本語の入力ができない時があります。
次の「日本語入力できないとき」を参考にしてみてください。
変数の取り扱いに注意しましょう
BASICでは変数を手軽に使うことができます。
他の言語では「この変数は整数のみを扱います」などのように使う用途を
前もって宣言する必要があったりします。
宣言をせず使えることがデメリットにもなります。注意しましょう。
次の例を見てください。
他の言語ならば、3行目と4行目でエラーが発生します。
正常にプログラムが動かないので、間違いに気が付き易いのです。
Small Basic では、1つの変数に数値と文字列のどちらも使えるのでエラーにはなりません。
プログラマー自身が数値を使う変数か、文字列を使う変数かを意識して
プログラミングする必要があります。