Small Basic 入門
4.計算してみよう
プログラミング言語といえば、ある意味、何かを計算させるためにあるといっても過言ではないでしょう。
ゲームにしても中では様々な計算を行っています。
さて、これから講座を受けるにあたり注意があります。
サンプルを実際に動かしてみましょう。
読んでいるだけでは、ホントに身に付きません。
特にプログラミングを初めて行う人や、コンピュータに苦手意識がある人は尚更です。
数字を表示してみよう
前回使ったテキスト表示をしてみます。
次のプログラムを入力してください。
実行してみましょう。実行ボタンをクリックします。
右は実行結果です。
数字を使って表示をしてみました。
10+25 の所では 35
100-20 の所では 80
と表示されています。
気付いたかもしれませんがダブルコーテーション(”)を付けずに数字を使って
足し算や引き算などの計算ができます。
1+2+3+4-5 のようにつなげて計算することもできます。
色々と試してみましょう。
数値と文字列とは
次のプログラムと実行結果を見てください。
1行目では 10+25 という計算をしているので 35 と表示されてます。
先ほど説明しましたが、これは数字を使って足し算が行われた結果です。
2行目を見てください。
計算されずに 10+25 がそのまま表示されています。
これは1行目は数値を使った数式として扱われ、2行目はただの文字列として扱われたのです。
プログラミング言語では、計算を行える数値と
数字や文字をそのまま扱える文字列という概念があります。
なお、文字列を扱うときはダブルコーテーション(”)で囲む必要があります。
文字列と数値をいっしょに表示してみよう
文字列や数値って、なんだか面倒くさい
と思う人もいるかもしれません。でも、使い方によっては便利なんです。
これまでの例では、ただ計算結果を表示しているだけでした。
しかし、どんな計算をしていたのか分かりませんね。
次のサンプルを見てください。
文字列の ”10+25” と、数値の計算 (10+25) をいっしょに表示した例です。
10+25=35
という感じで文字列と数値を同時に表示できました。
ここで注目してもらいたいのはプラス記号(+)です。
ここで使われた2つのプラスは見た目は同じでも、違う働きをします。
1つ目のプラスは、文字列と数値をつなげるため
2つ目のプラスは、数と数の足し算をするため
という感じです。
それでは、見分ける方法です。
文字列の横にあるプラス記号はつなげるためのもの
と覚えてください。
プログラミング言語のクセに気を付けよう
次のプログラムと実行結果を見てください。
2行目に注目です。
1行目の (10+25) からカッコを除いたものです。
私はこのプログラムを実行する前は、同じ結果になると思っていました。
何故なら 10+25 の計算式にはダブルコーテーションがなく数値として扱われるだろうと思っていたからです。
でも実際は、すべて文字列として扱われたため
10+25=1025
という結果になったのです。
どんな言語にも、このようなクセが存在します。
このようなクセを発見したときには、回避策を見つけましょう。
今回の回避策は計算式にはカッコを付ける、です。
1行目のようにカッコを付けていれば、数値として扱ってくれます。
掛け算と割り算
次のプログラムと実行結果を見てください。
パッと見て意味が分かる人は、もうコンピューターに慣れていますね。
これは掛け算と割り算の計算式です。
1行目のアスタリスク(*)は掛け算の記号です。
2行目のスラッシュ( / )は割り算の記号です。
一般的によく使う x や ÷ の記号は使いません。
アスタリスクとスラッシュは、だいたい次の位置にあります。
アスタリスクの場合は、シフト(Shift)キーを押しながら*キーを押します。
テンキーのあるキーボードには、次のような感じであります。
演算子の優先順位とは
さあ、演算子(えんざんし)という専門用語がでてきました。
といっても何てことありません。
+ - * /
プラス、マイナス、アスタリスク、スラッシュなど計算に使うものを演算子と言っているだけです。
では、優先順位とはなんでしょうか。
それは計算する順番です。
次のプログラムと実行結果を見てください。
まず 2*2 を計算して4となり、3+4で7という結果になりました。
足し算よりも掛け算の方が優先順位が高いため、先に計算されます。
足し算を先に計算したい場合は、カッコで括ります。
このようにすれば3+2が先に計算されます。次に5*2で10という結果になります。