Visual Basic 2019 入門
８．ハイ＆ローゲームを作ろう
さっそくゲームを作っていきましょう。
「まだ何も分からないよ。ゲームなんて作れるの？」
という声が聞こえてきそうですが大丈夫です。ゆっくり説明しますから。
命令を１つずつ説明しようかなと思っていたのですが・・・
やはり、何か目的をもって進めていく方がプログラミングは楽しいです。
リファレンス的な説明が欲しいなら他のサイトを探しましょう。
ハイ＆ローゲームとは？
これから作ろうと思っているものは、コンピュータが決めた数字を
プレイヤーが５より大きいか、小さいかを予想するだけのゲームです。
概要は次のようになります。
・１から９までの中からランダムに１つ決める（プレイヤーに見せない）
・プレイヤーに「HIGH」ボタン、「Low」ボタンを押してもらう
・隠された数が５以上のとき「HIGH」なら当たり。「LOW」ならはずれ
・隠された数が４以下のとき「LOW」なら当たり。「HIGH」ならはずれ
・リセットボタンでもう一度プレイ
演出も何もない、超シンプルなものを作ります。
それでも長い説明になると思います。
それから、是非おすすめしたいのは
プログラムを実際に入力し、体験しながら進めて行くことです。
説明を読むだけではプログラミングは身に付きません。ホントですよ。
新しいプロジェクトを作ろう
それでは新しいプロジェクトを作ります。
Visual Studio を起動してください。
そして [ 新しいプロジェクトの作成 ] をクリックします。
プロジェクトのテンプレートを選択します。
前回のテンプレートが選ばれていたら、そのまま [ 次へ ] をクリックします。
違ければ [ Windowsフォームアプリケーション(.Net Framework) ] を選んでください。
プロジェクト名を [ highandlow ] と入力して、 [ 作成 ] をクリックします。
次のようにプロジェクトが開けばOKです。
サイズを調整しよう
Visual Studio の枠は調整できます。
枠の上にマウスカーソルをのせると、上下（または左右）に矢印のあるカーソルに変わります。
ドラッグで枠を動かして、使い易いように調整しましょう。
それからフォームも上図ほどの大きさでOKです。修正しておきましょう。
タイトルを変更しよう
フォームのタイトルを変更してみます。
変更前のタイトル名は Form1 というように表示されています。
新規にプロジェクトを作成したときには、次のようにフォームのプロパティが表示されていると思います。
「表示」項目の中にある「Text」の内容を「ハイ＆ロー」に変更してください。
「表示」項目は最後の方にあります。スクロールして見つけましょう。
もし、フォームのプロパティが表示されていなければ、
ソリューションエクスプローラーの次の部分をダブルクリックしてみて下さい。
フォームのプロパティが表示されます。
デザイン編集を確認してみましょう。
次のようにタイトルが変わっていれば成功です。
今回のようにプロパティを変更しながらアプリを作成していく方法が Visual Basic の特徴です。
当然、コードをプログラミングする必要もありますが、ツールの機能も覚えていく必要があるということです。
少し大変ですが、がんばりましょう。
ボタンを配置してみよう
ツールボックスを使ってボタンを配置します。
IDE の左側にあるバーで、ツールボックスをクリックして開きます。
その中にあるコモンコントロールをクリックしてみましょう。
そして一覧の中に「 Button 」があることを確認してください。
（ツールボックスがないとき、このページ最後の記事を参照してください）
ここでフォームにボタンを配置したいのですが、デザイン画面が後ろに隠れています。
これでは作業しにくいので画鋲（がびょう）アイコンを使います。
ツールボックスの右上に画鋲のアイコンがあるのでクリックします。
すると隠れていたデザインの画面が並んで表示されます。
このとき画鋲の絵は、横向きから縦に変わります。
まず「 Button 」をクリックして、マウスをフォームの上に動かし適当な場所でクリックします。
これだけでボタンが配置できます。
「 Button 」を選択中のとき、マウスカーソルの形状が変わることに注目してください。
ツールボックスがない
ツールボックスが見当たらない？
または、ツールボックスのウィンドウを閉じてしまった。
という場合、あせらず次のようにしてください。
まず、「 表示 」をクリックしてメニューを開きます。
この中に「 ツールボックス 」があるのでクリックするだけです。
何かのウィンドウを閉じてしまった場合、大抵はこの「 表示 」の中にあると思います。
まずはここを探してみて下さい。
次回へ続きます。